学徒のたまごさん

卒業論文ができるまで。みなさんの助言もお待ちしております。

近況のご報告

 

 

 

あっという間に五月です。

私学徒の卵は現在、リクルートスーツに身を包み就活戦士になってます。苦。

一方で卒業論文は(ほぼ)足踏み状態ではありますが、担当教員も無事決まり、研究計画を府日々楽しく、練っております。

 

前回は専門性の高いオールラウンダーとして、研究にオリジナリティを見出すためにはどういった視点から研究について考えればよいかについて意見を述べました。

そこで次回は、自分が研究に関してどのような軸を持ち、各分野からどのようなヒントを得て論文を書こうとしているか紹介します。

 

という一文で締めくくっていたのですが、これは本当にまとめることが(現段階で時間的に)難しいです。もしかしたら就活のESによくある自己PRや学生時代頑張ったことに繋がってくるのかもしれませんが、未熟者の私にはこの経緯を短期間でまとめることは困難です

 

そこで本日は箸休めとして、筆者がレオナルド・ダ・ヴィンチにあこがれているという、ブログの趣旨としてはかなり外れた話を

自分自身就活中のリフレッシュに代えさせて頂きます。

 

研究のオリジナリティとは②

そしてもう一つ大切なことは、『自分の中に不動の軸を持つ』ことだと思います。

→これが専門性の部分。

 

軸もないのに知識を取り込むのはただの物知り博士です。

最近のクイズ番組を見ていて感じますが、知識が豊富な人、記憶力のいい人を賢い、と現代日本人は認識してるのでしょうか。

試験の成績が良ければ優秀なのは高校までの話と感じます。成績優秀、知識のあることは関心することですが、物知り止まりではパソコンと変わりません。

現代に何でも知ってる長老なんて必要ありません。グーグル先生がいるのですから。

 

私は地方のしがない国公立大学生をやっておりますが私を含め、社会に出たらロボットと化すだろうなという学生がたくさんいます。それは義務教育に問題があると推測しますが、学生が自分の中に不動の軸をもっていないことが一番の問題であると思います。

 

偏差値高いから何となく医学部、文系だけど数学得意だから経済学部、こんな感じで志望校を決めた友人を何人も見てきました。こういう人は軸をもっていない人が多いです。筆記試験では試験勉強に多くの時間を費やすため、そういった例が多いですが、AO入試だと志望理由を尋ねられる分比較的、軸を持たない人間が少ないです。

 

私は軸をもっていない人間が悪いとも言いません。筆記で入ってきた人間が無能とも言っていません。ただ、自分の中に自分の思い描く学問に対する信念、軸をもっていない人間は研究に向かないと思います。いい論文出来なさそうだな、と思うのです。

 

次回は、自分が研究に関してどのような軸を持ち、各分野からどのようなヒントを得て論文を書こうとしているか紹介します。

 

研究のオリジナリティとは

▶自分の学問の軸を持ち、興味分野以外でも話を聞き、発想のヒントを得ること。

                

研究のオリジナリティとは①

先程お話した、一見関係ないような分野に手を出せるか

という力は、専門的でゼネラルな研究をするために必要不可欠かつ、研究の

オリジナリティを生み出す大事な要素であると思います。

 

 

BS朝日で放送していたフランス美食紀行で見た話ですが、

フランス料理の父と呼ばれる、マリー・アントナン・カレームという人がいます。カレームは、料理人でありながら建築を学んでいました。それは、菓子を立体的に積み上げるためでした。そうして作られたカレームのピエスモンテ(お菓子で作ったオブジェのようなもの)は、道化師が上に乗れるほど頑丈なものであったそうです。彼は、国立図書館で読んだ建築史の本からヒントをもらい、古代遺跡をモチーフにしたピエスモンテも作りました。



www.bs-asahi.co.jp

要するに、ウナギ職人ではあるがいい炭を使っている焼き鳥屋さん、平賀源内のようなキャッチフレーズを生み出すコピーライター、いろんな知識を借りていいと思うのです。少しでも何か感じたら、鰻重の作り方に直接関係がなくても足を運ぶ、教授の話を聞いてみる、論文に目を通してみる。

 

研究室に入っている学生と同じ論文や資料を読んだって、同年代の人生経験なんて知れたものです。卒業論文のアイデアは飽和し、普通のゼミ生と変わらないものになるでしょう。学部に所属しないゼネラリスト、新しい発想をする人はゼミ生がしない他分野の研究から、思考法、公式、法則からヒントを得て差をつけ、研究のオリジナリティを生み出す必要があります。

 

いろいろな現場に足を運び、話を聞いて参考にすること

→これがゼネラルな部分。

これはアクティブな学生ならやっていることです。アクティブな学生が悪いとは言っていませんが、もっと専門の高いゼネラリストという理想の大学生像に近づけるためには、専門性を極めていく必要があるのではないかと思います。

 

 

あなたはどのウナギ職人タイプ?②

続きは明日、と言っていて、一か月半も経過してしまいましたね。反省。

あっという間に一月が行き、節分が過ぎ、バレンタインが終わっていきました。

さて、なんの話をしていたかというと、大学における学問の姿勢に関して自分が、どのウナギ職人タイプに所属しているか、というお話でしたね。

タイプは大体以下の三つ。

①研究室に入ってしまう人・・・ワンマンウナギ職人タイプ

②大学の先生や過去の論文を活用できない人・・・さすらいのウナギ職人タイプ

③好きなことをただただしていたい・・・ウナギ職人だけどサイゼに就職したってお前には関係ねぇだろと言ってくるタイプ

 おそらくどれも正解なのでしょう。しかし私はどのタイプも、専門性の高いゼネラリストではないと思います。

専門性の高いゼネラリストというのは、限られた学生生活という時間の中で多くの師を持ち、師の技を知り、店の経営方法を知ったうえで自分の作れる極上のうな重を作る。これができないといけないと思います。これって学生には少し荷が重いし、それって1人前の学者として当たり前のことではないか、と思う人も多いと思います。

一人前の学者と、専門性の高いゼネラリストはどう異なるのか。

それは『一見関係ないような分野に手を出せるか』です。教育、財政、文化、様々な分野がこの社会には存在しますが、新しい風を起こす人がやっていることの一つなのではないかと思います。思いがけないことが、人生においてヒントになったりするなあと感じた出来事があったので、また書きます。

 

専門性の高いゼネラリストとは何か

▶ 自分の専門分野に無関係の分野から、新しい発想を考えられる人。

 

 

 

 

貴方はどの鰻重職人タイプ?!

あけましておめでとうございます。

 

卒業研究発表会まで1年切りそうです。今年はストイックに頑張るぞ~

一年の計は元旦にありといいますので今日は

卒業論文に対する自分の考え

について2日に渡って述べていきたいと思います。

(かなりむちゃくちゃな内容です)

 

まず、私の所属学部に関して。私の学部は、「既存の学部の割り振りにとらわれない」ということが売りのようで、四年間(比較的)好き勝手に過ごせるようになっています。留年制度がありません。そんな学部のモットーは「専門的な知識もあるゼネラルな人」のようです。

 

近年私の学部内である問題が浮上しています。(先生から聞きました)

 

それが「卒業論文の質」なのです。自由を学術的に使えていないのです。大学生が四年間の集大成として書く論文のクオリティが下がってしまうのです。なぜか。学部のモットーの捉え方の違いであると私は思います。研究に関しての同級生の考えは大きく三つほどに分かれているようです。お家芸っぽくなってきてしまいましたが、学徒の卵である我々をひよっこウナギ職人に例えて学部に生息する三タイプを紹介します。

 

 

①研究室に入ってしまう人・・・ワンマンウナギ職人タイプ

(堅実に生きていたい人はこうなります。結局ゼミや研究室に入った人は、研究室の手法や資料に頼って研究をしたり、研究室で代々行われている研究に巻き込まれ、既存の学部の生徒と同化してしまいます。手法は心得ているため、いい論文は書きますが、ゼネラルとは言い難いです。(偏見))

 

②大学の先生や過去の論文を活用できない人・・・さすらいのウナギ職人タイプ

(驚くことなかれ。彼らはサイニーでやりたいことの単語を入れ、ヒットしなかったら「先行研究がない」ときっぱりいいます。そして「オレの考えてる研究テーマは誰も研究してねぇ…σ(゚∀゚ )」といいます。ものの2,3、秒で先行研究の状況知れたら、もう30本は論文書けてます。たぶん。自分のこと天才肌な一匹狼だと思っちゃいます。教授の授業は自分にはつまらなかった、とか言って酷評しちゃう。こういう人はたいていナルシストです(偏見)そして先人の意見を聞き入れません。(偏見)こういう人は最後まで自分の理想を貫いて、俺の作りたいうな重作ってるとこ無いわと最後まで言い続け、多くの人が我流のうな重を完成させます。俺のエクレアならぬ俺のうな重。美味しいくないことが多いです。)

 

③好きなことをただただしていたい・・・ウナギ職人だけどサイゼに就職したってお前には関係ねぇだろと言ってくるタイプ

(この人たちはハナから論文を書くことを重要視していません。先生たちも手に負えないウナギ職人さんです。バイト充、リア充、留学してパーティピーポーになる、留学しないでもパーティーピーポー、就活しか頭にない、まぁ間違ってないです。何も言えません。こういう人は案外大物になるのでしょうね。研究室もウナギ屋さんも自分の人生には要らないんです。ウナギ職人だけどピザが好きでたまらんからピザをお重にしたよとか言っちゃう人たち。卒研で一番問題起こします。そもそも卒業できない人だっています。)

 

本当に困ったひよっこ共です。ぜーんぶうちの学部で観察可能です。

この①、②、③の中で自分は何番の姿勢でいるのか。そもそも「専門的でゼネラル」ってどんな人なのか。続きは明日。おやすみなさい。

 

 

 

テーマ決めの難しさ

以前述べましたように、研究論文を書く場合は始めにウナギをつってこなければならないのです。私の所属する学部は若干特殊で、どの学部の授業でも履修してよい(医学部の一部授業を除く)学部です。

 

その代わり、集大成たる卒業論文を書く場合、論文テーマから面倒を見てもらう研究室まで、自分で決めなければならないのです。うな重のサイズや重箱の色から、自分で考えていかなければならないのです。私はもう大学三年の後期ですが、重箱の寸法がなかなか決め切らずにいます。ましてや所属するウナギ屋さんもありません。しかし、色々なことを研究したいといってテーマ決めを先延ばしにすると、提出期限の都合でできなくなってしまいます。

 

去年の先輩の体験談ですが、ある国の屋台について論文を書こうと思っていたところを、ぎりぎりまで研究に着手できなかった結果、(国名)の○○州○○地方○○地区○○集落まで、規模が小さくなってしまいました。

 

自分が捌けるウナギの程度を熟知し、綿密な調理計画を練ったうえで調査地域の範囲を絞るのは良いことと思いますが、大きなウナギをつろうと思っていてもまだ重箱もレシピもないというのはなんとも無計画で、獲らぬ狸のなんとやらになってしまいます。

 

と、このように脱藩浪人のごとく研究室を行脚しているウナギ屋見習いの私が、卒業論文のテーマ決めに関する苦しさを述べてまいりましたが、最近になって少しづつ展望が見えつつあるので、その話を次回しようと思います。

 

▶自分のスペックを思い知り、自分に捌ける程度のウナギを捕まえること

どんなに小さいウナギでも、重箱やタレ次第で極上のうな重ができる。

どんな研究でもきちんと計画を立てることが大切。

 

 

 

 

 

 

 

 

研究は鰻重をつくるようなものである②

今調べましたが、東京の老舗うなぎ屋前川さんなんて、創業200年なのですねぇ…

すごいっ

 

この研究は鰻重をつくるようなものである①のほうでお話したように、

鰻重を作る過程ではどれも大切ではあるのですがやはり大事なのはタレ、でしょう。

 

タレ、というのは鰻重の味そのものとなります。また、釣ってきたウナギにしっかりマッチするタレなのかというところも重要です。つぎ足すためのタレを作るためにも、代々どのようなタレが使われているのかを知る必要もあります。

自分の解釈不足で秘伝のタレを台無しにしてしまう可能性もあります。

 

また、同じテーマを扱うにしても専門としている学問によって論じ方が全く異なるようです。例えば貴方が、新しいロボットを作ったとします。そして、そのロボットが、人にどのような影響を与えるか論文を作るとしましょう。(私は未熟者なので、認識が間違っていたり、極端すぎる例かもしれません。ご了承ください。)

 

もしあなたが工学系の分野で論文を作るとした場合のアンケートは

   あなたはこのロボットを見てどう思いますか。

   ア、良いと思う

   イ、悪いと思う

   ウ、どちらでもない

   エ、わからない

 

これでもまあ大丈夫なようです。しかし、分野が認知系の心理学になると、眼球を固定し、目の動きを記録し、瞼の閉じる回数を数え、そもそもいい悪い、快不快ってなんだろう、ということになります。同じ研究でも研究手法は全く異なる、レシピは各々にあるわけです。心得ずに論文を提出したら、きっと大変なことになると思います。

 

ですから、白焼きも肝も論外です。美味しいですけれど笑 白焼きは論文ではありませんし、肝だけじゃ説明が少なすぎます。Twitterとかでつぶやく分にはいいと思いますが、そういったものは学術的ではないのでしょうね。小論文も参考文献等を用いない限り、こちらよりであると思います。

 

▶専門分野によって論文の書き方が変わる

 先人が作ってきたタレの味を知ろう