学徒のたまごさん

卒業論文ができるまで。みなさんの助言もお待ちしております。

研究のオリジナリティとは①

先程お話した、一見関係ないような分野に手を出せるか

という力は、専門的でゼネラルな研究をするために必要不可欠かつ、研究の

オリジナリティを生み出す大事な要素であると思います。

 

 

BS朝日で放送していたフランス美食紀行で見た話ですが、

フランス料理の父と呼ばれる、マリー・アントナン・カレームという人がいます。カレームは、料理人でありながら建築を学んでいました。それは、菓子を立体的に積み上げるためでした。そうして作られたカレームのピエスモンテ(お菓子で作ったオブジェのようなもの)は、道化師が上に乗れるほど頑丈なものであったそうです。彼は、国立図書館で読んだ建築史の本からヒントをもらい、古代遺跡をモチーフにしたピエスモンテも作りました。



www.bs-asahi.co.jp

要するに、ウナギ職人ではあるがいい炭を使っている焼き鳥屋さん、平賀源内のようなキャッチフレーズを生み出すコピーライター、いろんな知識を借りていいと思うのです。少しでも何か感じたら、鰻重の作り方に直接関係がなくても足を運ぶ、教授の話を聞いてみる、論文に目を通してみる。

 

研究室に入っている学生と同じ論文や資料を読んだって、同年代の人生経験なんて知れたものです。卒業論文のアイデアは飽和し、普通のゼミ生と変わらないものになるでしょう。学部に所属しないゼネラリスト、新しい発想をする人はゼミ生がしない他分野の研究から、思考法、公式、法則からヒントを得て差をつけ、研究のオリジナリティを生み出す必要があります。

 

いろいろな現場に足を運び、話を聞いて参考にすること

→これがゼネラルな部分。

これはアクティブな学生ならやっていることです。アクティブな学生が悪いとは言っていませんが、もっと専門の高いゼネラリストという理想の大学生像に近づけるためには、専門性を極めていく必要があるのではないかと思います。